休学の最後に選んだ海外ボランティア
こんにちは!
第54回マレーシアワークキャンプに参加した宮川周平(しゅうへい)です!
今は社会人1年目で、建設コンサルタントの仕事をしています。
タイトルにもあるように私は1年半大学院を休学していました。(詳しくはお会いしたときに話しましょう!)
休学も終えようとした頃、CFFに参加しました。
現地で感じたこと、私の想い、長いですが読んでもらえたら嬉しいです!
*きっかけ*
私がCFFに行くことになったきっかけは
過去参加者の友達の話を聞いて行きたくてたまらなくなったからです。
でも不思議だったんです。
海外は未経験だったし、話を聞くまで海外に行きたい気持ちも全くありませんでした。
それなのに行ってみたくなりました。
4月から社会人、これを逃したらなかなか行けなくなる、そんな気持ちが強かったと思います。
でも、行くまで全然実感が湧かず、
海外に行って自分が何かするというイメージもつかず、
期待と不安を胸に抱えて出発を迎えました。
*障害者施設の訪問*
フーチンさんという方にお話を聞きました。
その方は環境を自分の力で変えていく信念や意志が強い方で、その生き様を聞いて
自分ももっと頑張らなきゃ!
という気持ちになりました。
そして障がい者を取り巻く環境がまだ十分ではないことを知りました。
*不法移民集落*
都市部にある小さな森の中で
ひっそりと暮らしていました。
こんなところで暮らしてるのか・・・衝撃でした。
3世代で住んでいて子どももたくさんいました。
そこでの1時間の自由時間 この時間はすごく迷いがありました。
どう遊んだらいいんだろう?どう接しよう?
何か怖さのようなものもありました。
もともと子どもと触れ合ったり遊んだりの経験がほぼなく、遊び方がいまいちわからないところがありました。
ゆっくりと遊びはじめて慣れかけたところで時間がきてしまいました。
何かモヤモヤしていました。
よし!このモヤモヤはキャンプでとろう!
そして自分の無力さも感じました。
目の前にある現状に対して何もできない感情。
これは忘れない、忘れたくない、
いつか必ずこの子たちがこの状況を抜け出すための力になりたい!
*ワーク*
「土を削って掘って運んで平らにする」
という単純作業。
そのなかにいろんなものが詰まっていました。
日に日にキャンパーそれぞれの個性が出てきて、
お互いへの声がけも増え、絆が生まれ、
日本人とかマレーシア人とか言語の違いとかを越えて、
互いが互いを思い合いながらワークするその時間・空間がたまらなく楽しく、
私たちはいつの間にかファミリーになっていました。
*シェア*
1つのテーマで自分、そして仲間と向き合って、
お互いの価値観、人生観、考え、想いをシェアする時間がすごく楽しかったし充実していました。
現地キャンパーからは「神様」という言葉が時折出てきていたことに生きている環境の違いを感じたし、
同じ日本人のなかでも、育った環境や経験してきたことの違いによって感情のベクトルは違っているんだなと思いました。
でも、否定することなく受け入れて、
シェアの密度を高めていって、
お互いのことを知っていく、理解していく、
それに伴ってキャンパー全体の雰囲気が良くなっていった感じがしました。
*ホームステイ*
ローカルキャンパーで参加してくれた子のお父さんが牧師さんで、そのご自宅へホームステイしました。
私たちを広い心で受け入れてくれて、
喜ばせようと 楽しませようと 知ってもらおうと
理解してもらおうと愛を持って接してくれました。
海やローカルマーケットに連れていってくれたり
BBQをしたり教会で歌ったり・・・
2泊3日という時間がすごく短く感じたけど、
このホームステイには愛がたくさん詰まっていました。
*ピースセミナー*
ホームステイでお世話になったパスター(牧師の意)から、彼のおじいさんが日本人にひどいことをされたお話を聞きました。
日本に対して憎しみを持っていたけど、
日本人への感情が少しずつ変わっていったこと、
愛をもって接しよう、
そして、ホームステイを始めて日本人を受け入れる。
この心持ちに敬服しました。
*モーニングディボーション*
毎朝聖書を読むこと、そのこと自体が新鮮でした。
自分と少しだけ向き合ってこの1日どう過ごすか、
何を想って何を感じてどう行動するのか、
それを考えることができる時間。
それを1日の最初にすることが幸せに生きることにつながるんじゃないかな、と思いました。
*子どもたちとのふれあいがもたらしたもの*
不法移民集落で感じたモヤモヤ、
「子どもの家」の子どもたちにどう接しようか考えていました。
「子どもの家」の子どもたちとも最初は打ち解けられませんでした。
あるとき、追いかけっこをしていました。
何も考えず、子どもに戻ったかのように汗だくになって遊んでいる自分がいました。
自分は考えすぎている。
目の前の子と正面から向き合って
そのときできる精一杯を尽くそう!
そう心に決めてからは肩の力も抜け
自然体で子どもたちと接することができました。
*忘れられないできごと*
全部が素晴らしい想い出、全部忘れられないけど
12日間が凝縮されたできごと・・・
ホームステイ1日目、
キャンパー、ホームステイ先の方などみんなで歌って踊って祈ったあの夜のできごと・・・
国籍、人種、宗教も違い、
言葉もあんまり通じないのに、
みんながキラキラした笑顔でいること。
全力で振り切って歌って踊って
一瞬一瞬を楽しんでいる光景。
なんて幸せなんだろうか、
なんて平和なんだろうか、
この時間がもっと続けばいい、
あらゆる感情が解放されて自然と涙が出ていました。
*みんなの存在を言葉で表すと*
家族 ファミリー 同志 仲間 絆 盟友 心のよりどころ ただいま 逃げ場所
*感じたこと*
言葉がうまく通じなくても
伝えようとする魂を持つこと。
理解しようとする心意気を持つこと。
でも、理解することの難しさも感じました。
12日間で心のよりどころになる仲間、
家族みたいな仲間ができたことに驚き、感動し、
これ以上の仲間に出会えることがこの先あるんだろうかっていうくらい、強い絆で結ばれた仲間ができたことは
人生の最高の宝物です。
キャンプ中、いろんな場面で自分のなかのいろんな感情が自然に解放されていました。
国籍人種宗教生活言語・・・
環境が違っても平和を願い、悩みを持ち、何かに願い、幸せを求める・・・
根本で考えていることは共通していました。
人生とは?
幸せとは?
愛とは?
自分のなかの無形のものを問い直す12日間でした。
*キャンプで意識したホットワード*
「家族」「愛」「希望」「平和」「幸福」「向き合い」
*帰国後の変化と人生への影響*
「子どもの家」に帰りたいっていう気持ちが残っています。
当たり前にあるものや、当たり前にしていることへの見方が変わりました。
感謝の気持ちを抱く割合が増えて
「ありがとう」を伝える回数が増えました。
わたしの回のリーダー"ありさ"が
いつも大切にしている「愛」。
私も「愛」について考え続けています。
そしてそして・・・出会った子どもたちの幸せを
遠く日本からも願い続けたい、
こんな素晴らしい経験や仲間ができることを自分の言葉で伝えていきたい。
その想いから
CFFサポーターとCFF北信越の広報をしています。
*私にとってのCFF*
一歩踏み出すこと、新しいことにチャレンジすることは勇気が必要なときもあります。
このCFFは知る・見る・感じる・見つめる・・・
すべてが初めて尽くしの環境で、感情が解放されて家族みたいな仲間ができる、
人生とは?幸せとは?愛とは?
いろんな価値観の雨が降り注ぐ空間です。
シェアを大切にし、その密度に比例して仲間は家族になっていきます。
あらゆる感情が自然に解放される心地よさを実感できて、個々が様々な違いを持っているからこそ“私”という存在をより鮮明にしてくれる、
そんな魅力が詰まった場所です。
第54回マレーシアワークキャンプ宮川周平